2026-03-20経営

AIに「役割」を与えたら、使い方が変わった

ディレクトリを会社組織として設計し、AIに部門長の役割を与えた。「ツールとして使う」から「チームとして動かす」への転換。

ソロアントレとして動き始めてすぐ気づいたのは、「全部自分でやる」の限界だった。

エンジニアリング、記事の執筆、財務の試算、X運用——どれかに集中すれば他が止まる。全部やろうとすると全部中途半端になる。時間は有限だ。

AIを「質問に答えてくれるもの」として使っている限り、この問題は解決しない。


「役割を与える」という発想

AIに「役割」を与えると、使い方が変わる。

ChatGPTに「記事を書いて」と聞くのと、「あなたは編集部長で、このサイトの文体ルールに従って書く担当です」と設定したうえで「記事を書いて」と言うのは、アウトプットが全然違う。

Claude Codeにはこれを永続的に設定する仕組みがある。CLAUDE.mdというファイルに書いておくと、毎回自動で読み込まれる。

ディレクトリを会社として設計した

このプロジェクトのフォルダ構成はこうなっている:

start_solopreneur/
├── CLAUDE.md          ← 社長指示書(全員共通のルール)
├── src/               ← 開発部
├── content/           ← 編集部
│   └── CLAUDE.md      ← 編集部のルール
├── marketing/         ← 広報部
│   └── CLAUDE.md      ← 広報部のルール
├── finance/           ← 財務部
│   └── CLAUDE.md      ← 財務部のルール
└── notes/             ← 社長メモ

技術的な整理ではなく、組織設計として作った。

各部門の CLAUDE.md には、その部門に固有のルールが書いてある。content/CLAUDE.md には「一人称は私」「読者はAIに興味があるエンジニア・起業家」「見出しはh2・h3のみ」といった編集ルール。marketing/CLAUDE.md には「140字以内に核心を入れる」「ハッシュタグは2〜3個まで」といったSNSルール。

Claude Codeが記事を書くとき、このファイルを自動で読む。毎回「編集部の人間として書いて」と言わなくても、ルールが維持される。

Skillsで「部門長」を呼び出せるようにした

CLAUDE.mdはルール集だが、Skillsはもう一段上の概念だ。

.claude/skills/write-post.md というファイルを作ると、/write-post と入力するだけで編集部エージェントが起動し、記事執筆の手順を自律的に進める。

/write-post
→ テーマを確認
→ 構成案を提示
→ 本文を執筆
→ MDXファイルとして保存

「記事を書いて」と毎回説明しなくていい。部門長を呼び出すイメージだ。

実際に変わったこと

この設計を作ってから、Claude Codeとの会話が変わった。

以前は「このコードを修正して」「この文章を書いて」という個別の依頼ばかりだった。今は「広報部として、今週の投稿案を3パターン作って」「財務部として、今月のコスト概算を出して」という依頼をしている。

文脈を毎回説明しなくていい。部門のルールはCLAUDE.mdに入っている。

自分がやることは、意思決定と品質確認だけになってきた。


これが理想的な状態かどうかはまだわからない。設計は悪くないと思っているが、まだ使いこなせていない部分も多い。

このサイト自体が実験の場なので、うまくいったことも失敗も、記録していく。